まいけるの独り言 (マニアックな独り言)



機動戦士ガンダム00



筆者からの紹介

 当初から まず物語の前半を描き、一旦放送を休止した後に後半を描くという宣言のもとに作成され、実際にそれが実践された作品。過去のガンダムシリーズに於いてZ・ZZのように間髪入れずに続編が放送されたり、SEEDシリーズのように放送期間を空けた上で続編が放送されたり、Wのようにテレビ版終了後に続編がOVAで作成された作品は あったものの、これらは いずれも当初は続編の予定が無かった。放送しているうちにファンからの猛抗議に応える形だったり、新作ネタに困ったが故に半ば強引に続編を作ったり、テレビ版では時間的制約により1部 話を描ききれなかったり、といった理由によるものである。そのため、初めから「前半と後半を分けて放送する」という宣言の基で作られた初のガンダム作品ということになる。

 尚、ガンダムシリーズではないものの、コードギアスも『続編』ではなく1つの作品として物語の前半と後半が分けて放送されている。が、これは当初から予定されていたものではなく、物語の後半を描ききれなくなったことと、深夜放送枠であったにも係わらず人気を博したことによる、緊急策としての後付けでの前後分割策と解釈される場合が多い。そのため、00の前後分割放送とは根本的に異なっている。

 初代ガンダムで主人公アムロ・レイの声を担当した古谷徹がナレーションを担当していることでも話題となった。当初 古谷徹は「ガンダムシリーズにアムロ・レイ以外の役では出演しない」とのことだったが、シャア・アズナブル役の池田秀一がガンダムSEED DESTINYにてギルバート・デュランダル役として出演していたことが刺激となってか、『役』ではなくナレーションならば、という条件で出演するに至っている。

 尚、イノベイターの長であるリボンズ役を古谷徹は『蒼月昇』名義にて演じているため、一見すると上記の彼の発言と矛盾するように思われる。が、これは「『古谷徹』が演じるのはアムロ・レイのみであるが、『蒼月昇』は どういった人物を演じても差し支えはない」という解釈によるもの・・・と私は推測する。

 ちなみに『蒼月昇』という名前は古谷徹がガンダム関連のネットワークゲームで所属していたチーム名『久遠の蒼月』や『久遠蒼月隊』に由来するものと思われる。また、リボンズを演じているのは『蒼月昇』という建て前があるので ややこしいのだが、古谷徹が悪役を演じるのは非常に珍しい。単発・チョイ役程度での悪役は若干あるのだが、長期間出演し続けた悪役となるとOVAの『マクロス2』ぐらい。だが、この時は単に「悪の限りを尽くす極悪非道人」とは全く違う、「敵ながら思慮や理解のある人」という、00で言うところのセルゲイ・スミルノフのような人物だった。そのため、「長期間登場し続ける、絵に描いたような悪役」という意味では今作品が初めてということになる。(もっとも、リボンズは彼なりの理想を持っており、手段はともかくとして より良い未来を築き上げたいという点に於いて彼を単なる『悪』として分類することが正しいとは言えないのかもしれない)

 舞台となる時代はシリーズ初となる西暦。これは作中に登場する軌道エレベーターによる太陽光発電システムの実用化が現実世界の現代に於いて2300年頃になると予想されていることによるものである。よって人型機動兵器の実用化に関してはともかく、西暦2300年代まで長生きすれば本物の軌道エレベーターを実際の目で見ることができるかもしれない。皆さん、長生きしましょう。

 主人公達は私設武装組織『ソレスタル・ビーイング(以下、CBと記載)』に所属し、3つの勢力間で絶えず繰り広げられている戦争根絶のために武力行使を行う。力によって力をねじ伏せるという大きな矛盾との葛藤を自覚しつつも、主人公達は戦い続ける。という内容にて物語は進む。

 理由・目的はともかくとして、少数精鋭によるガンダムが国家や軍に立ち向かうという図式はガンダムWに似ていると言えよう。だが、設定が似通っているはずのWと比較すると、作品全体的に物足りなさを感じてしまう。理由はいくつか挙げられるのだが、まずWの場合は少数のガンダムが大群をバッタバッタと薙ぎ倒すだけでなく、それとは別に国家対国家の大規模なドンパチもあった。それに対し00の場合はドンパチの規模が局所的でしかなく、どうも盛り上がりに欠けるような気がする。

 次に挙げられるのが明確なライバル不在という点。敵役は沢山出るものの、いずれもWのトレーズやゼクスと比較するとインパクトに欠けている。活躍はしているんだろうけど印象が地味、という例がチラホラ(スミルノフやマネキン等々)。Mr武士道に仮面を被せてゼクス(シャア)の真似をしたつもりなのかもしれないけど、何だかねぇ〜・・・。また、登場した人物の役割・位置どころが確定しきらないままに表舞台から退場したり新しい人物が次々と出てきたり。私の印象に強烈に残っているのはAEUのパトリック・コーラサワーぐらいのものだが、彼はライバルというよりは完全にお笑い担当である。が、後半になってイノベイターが登場することにより、この問題はある程度解消傾向にある。

 人物のライバル不在というのもそうだが、ライバルとなるMS不在というのも盛り上がりに欠ける大きな要因の1つと推測する。勿論、敵役のMSは多数出ているのだが、どれも特徴が無いのでトールギスやトーラスのように強烈な印象を残すことができず。存在感の薄いライバル達はMSのイメージが定着しないうちに次の新機種に乗り換えてしまうのでぇ〜・・・私の印象に残っているのはフラッグスぐらいのものである。このあたり、同じく大量の敵MSが登場するも夫々が強烈に印象に残ったZガンダムと比較すると、イメージ定着から新型登場までの間の置き方が下手と言わざるを得ない。MSは沢山の種類を出せばよい、というのは あくまでMSGだけでの話であり、テレビ版で それをやってしまっては自分の首を絞めるだけである。が、後半に入ってからは長距離砲撃型やら侍鎧型といった、極端に思えるぐらいに突出した特徴を持つ機体が登場することにより、この問題をある程度解決している。

 そして主人公達の最終目的が見えてこない、という物語の分かりにくさも盛り下がりに貢献してしまったと思われる。当初は「戦争の根絶」という目的のもと軍事介入を続けてきたCB。だが、「何を以て戦争根絶を達成」と宣言できるのか? RPGで言うところの最終ボスは誰? 助けるべき お姫様は誰? 入手すべき伝説のアイテムは何? といった部分が全く見えていなかった。00の前半はこのようなストーリー的な目的の曖昧さ故に結局盛り上がらないまま終了してしまう。が、後半に入ってからはイノベイターという明確な最終ボスが登場することにより、この問題が解決されている。これによって「具体的に何をすればゴールと言えるのか?」にある程度 形を持った答えが導き出されることになり、主人公達は一丸となってゴールに向かうことになる。これにより、物語の後半はストーリー的な盛り上がり少なさを相当に改善している。

 という訳で前半は物語が盛り上がらないまま終わったのだが、もとから宣言していた放送休止期間に助けられる形となり、後半は うまく仕切り直しての再出発ができている点は評価に値する。

 主人公となるガンダムのパイロット(作中では『ガンダムマイスター』と呼称)は4人。主人公が複数登場する この手の作品の場合は3人とか5人というのが多いのだが、4人というのは・・・私が知る限りではパーマン、幽遊白書に続いて3作品目。夫々に戦いに加わるまでの経緯は違っており、その背景について細かく描写された話が用意されている。

 登場する主人公の機体は純粋に『ガンダム』と呼ばれる機体であり、派生型的な存在だったり単にOSの名前がガンダムだったり、という訳ではない。安心して『ガンダム』と呼べる存在である。動力源として太陽炉が用いられているのが大きな特徴。これにより、無限とも言える膨大なエネルギーを発生させることが可能。但しこの太陽炉を生成するには高重力圏に於いて長時間を要するため、手軽に生産・量産することは不可能。純正品はCBが所持する5基のみとなっている。疑似太陽炉であれば短時間のうちに大量生産が可能で、出力自体も本物と遜色ないが、持続時間が短いという制限が伴う。

 尚、歴代ガンダムシリーズに於ける動力源は核融合だったのに対し(SEEDシリーズのみ通常機体はバッテリー、フリーダムとジャスティスは核分裂=原子力)、今作品の太陽炉は重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させることにより発生する陽電子と光子、という設定になっている。

 主人公達のガンダム4機(5機?)には夫々に外見からは想像もできないような(できる場合もある?)隠し球的な要素・機能が備わっており、この点が歴代ガンダムと一線を画すと言ってよいだろう。『トランザム』という一定時間だけ戦闘能力を格段に上げてしまうという、ドラゴンボールの『界王拳』的な機能は純粋な太陽炉搭載型でのみ使用可能であり、当然この世界では4機のガンダムのみが使用可能。この機能についてはイノベイターのリボンズですら与り知らぬものだったようである。このトランザム以外にもガンダムには夫々に独自の隠し球的な機能が備わっており、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていく。



印象に残った台詞
「狙い撃つゼ!」
 ロックオン・ストラトスが戦闘中、長距離射撃をする際に必ずと言ってよいほど発する台詞。そのため、本編中でこの台詞を耳にする機会は多い。

 もともとは初代ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)の台詞。2代目ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)は当初この台詞を持っていなかったのだが、初陣の際に初代のパートナーも務めていたハロから初代は この台詞を言っていたことを教えてもらい、以降は2代目の台詞としても定着する。

 戦闘序盤、割と余裕のある時は軽目にこの台詞が発せられることが多い。が、戦闘終盤なり追い詰められた際に起死回生の反撃を放つ際は かなり力を込めて この台詞が発せられ、大抵は それが大逆転の一撃になる。まさに戦局を左右する(?)台詞となっている。



モビルスーツ ガンダムデュナメス 
 歴代ガンダムシリーズに於いて近距離白兵戦型・中距離支援型・長距離砲撃型・大規模火力型・高速移動型・変形型・合体型等々、様々な型・特徴を持つガンダムが登場してきた。そんな中にあってガンダムデュナメスはシリーズ初となる狙撃型である。大規模火力にて長距離砲撃を行い、周辺諸共吹き飛ばす歴代ガンダムは多数存在したが、デュナメスが目指している部分は これらとは根本から違っており、あくまで「遠くにある標的だけをピンポイントで狙い撃つ」である。

 この時代に於いて『ガンダム』はCBの戦争根絶という目的を達成するための物理的手段として開発されたMSの総称として扱われている。前半の第1話冒頭に登場したO(オー)ガンダムが第1世代ガンダムとされている。第2世代ガンダムはテレビ劇中には登場せず、MSG等の公式外伝にのみ登場する。劇中の前半に登場する4機(ガンダムナドレを含めると5機?)のガンダムは第3世代に該当する。

 デュナメスを含む第3世代ガンダムの動力源として用いられているのは特殊駆動機関『太陽炉(GNドライヴ)』。これは重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させることにより、莫大な陽電子と光子を発生させる仕組みになっている。莫大なエネルギーを半永久的に生み出すことにより、数世代先の機体性能を発揮する。太陽炉は出力量こそ大きいものの、容易に小型化することが可能。また、排熱量の低さから隠密性(熱レーダーに引っ掛かりにくい)にも優れる。太陽炉のエネルギーを利用したビーム兵装は破壊力が高く、当時の世界3大勢力には有効な防御手段が無い。

 太陽炉稼働時に生成される変異ニュートリノは既存のレーダーシステムや通信機器を無効化する効果を持っている。外部に散布することで高いステルス効果を発揮する。だが それを逆手に利用し、各所にレーダー網を張り巡らせ、レーダー反応が無い場所に太陽炉搭載型機体が存在していることを察知されてしまう場面も あった。太陽炉で生成される変異ニュートリノ粒子を展開することで強固な防御シールドや武器として利用することも可能。レーダーや通信機器を無効化させたり、兵器として転用可能といった設定は宇宙歴時代で言うところのミノフスキー粒子を彷彿させる。

 デュナメスを含む第3世代ガンダムの装甲にはEカーボンが用いられている。この素材との関連は不明だが、現実世界に於ける20世紀末に『カーボンナノチューブ』という名前の素材が開発された。従来素材と比較すると極めて軽量・強固なため、この素材を用いることによって軌道エレベーターが現実味を帯びてきたと言われている。よって軌道エレベーターが実用化された世界を舞台としている劇中にあって、その素材として用いられているであろうカーボンナノチューブとEカーボンの間に何らかの関連が あるものと推測される。

 デュナメスは狙撃型の機体のため、武装として真っ先に挙げられるのがGNスナイパーライフル。長距離を狙う精密射撃時は頭部アンテナが下降し、額の高精度ガンカメラが機動する。この場合、パイロットはコクピット内にあるライフ型コントローラーを用いる(当然ながらこのコントローはラーは他機体には搭載されていない)。戦闘の序盤は長距離射撃にて敵の頭数を減らすが、この段階で全ての敵を撃墜できることは少ない。狙撃しきれなかった敵が近付いてきた場合、小回りと素早い連射の利かないGNスナイパーライフルでは戦闘が不利になってしまう。

 そこで中距離戦用の武装として搭載されているのがGNビームピストルである。デュナメスの両脚に格納されており、2丁拳銃状態にて使用されることが多い。見た目ではGNスナイパーライフルよりも頼りないように見えてしまうが、エネルギー源として同じ太陽炉を使っているため、MSを一撃で仕留めるのに充分過ぎる破壊力を持っている。

 デュナメスは狙撃型MSであるが、近接格闘用のGNビームサーベルも装備している。グリップの形状が共通であることから、キュリオスやヴァーチェと同じ物を使っていると思われる。狙撃型MSが使う近接用装備のため、所詮はお守り程度・・・と思うなかれ、攻撃に防御に広く用いられている。

 劇中での登場回数は少ないものの、GNミサイルも搭載している。これは従来のように爆風によって表面を破壊するミサイルではなく、着弾した際に目標内部に圧縮GN粒子を注入して内部から破壊するという、いわば『北斗神拳型(私が勝手に銘々)』のミサイルである。



主人公 ロックオン・ストラトス
 4人いる主人公(ガンダムマイスター)A・B・C・Dのうち、主人公Bに該当する人物。容姿・コードネーム・基調色の緑色こそ同じであるが、前半と後半とでは主人公(の1人)が別人という、過去のガンダムシリーズには例を見ない設定。前半は双子の兄であるニール・ディランディが初代ロックオン・ストラトスとして活躍し、後半は双子の弟であるライル・デュランディが2代目ロックオン・ストラトスとして活躍する。

 初代・2代目は(恐らく一卵性の)双子ということでパッと見では外見の区別がつかず、緑色を基調とした服やノーマルスーツを着たり、狙撃型ガンダムに乗り込むという点で共通している。見ため的な部分では共通項が多いが、2代目はタバコを吸ったり話す際の語尾が違っていたりといった相違点がある。また、CBへの身の置き方や戦いの目的意識に関しても相違が見られる。


◆初代ロックオン・ストラトス

 アイルランド出身で、デュランディきょうだい双子の兄であるニール・ディランディが担当。前半に於けるガンダムマイスター達のリーダー的存在。

 幼い頃、テロによって両親と妹を失った経験を持ち(当時、刹那が所属するテロ組織によるものだった)、テロ行為に対して激しい憎悪を抱いている。その経験があったことにより、卓越した射撃の腕を見込まれてCBにスカウトされた際は何の躊躇いもなく誘いを受ける。

 物語の前半では折り合いが全く付かずに衝突を繰り返していた刹那とティエリアの行動(暴走?)に いつも頭を悩ませていたが、持ち前の明るさと鋭い洞察力により、何だかんだで うまくまとめあげている。

 生身の状態でもMSに乗った状態でも射撃の腕は随一。地表からの狙撃により大気圏外の目標を誤差数10cm以内で射貫くという、ガンダムシリーズで例を見ない離れ業をアッサリと やってのける。大気圏内でビーム兵器を発射した場合、空気摩擦によって著しく拡散され威力が落ちたり、風の影響を受けたり、高度によって大気圧が変わったり、地球の自転による影響があったりで様々な要因により射線軌道の歪み(ズレ)が発生するのだが、それらを全て考慮した上で狙い撃つ腕は見事としか言いようが無い。(スタッフが このようなズレ発生要因を何1つ考慮していなかっただけ、と考えてはいけない)

 彼が乗るガンダムデュナメスは何かと故障したり行動制限が加わることが多かったのだが、そういった逆境を彼の腕前でことごとく打破している。

 前半に於ける最終決戦目前にティエリアを庇って利き目を負傷。周囲からは再生治療が終わるまで出撃を控えるように言われるが、これを振り払って出撃。激闘の末、MIA(戦時中の行方不明≒未確認だが恐らく死亡という扱い)になってしまう。彼の最期に関しては設定資料によって『死亡』とも『行方不明』とも書かれているため、生死に関しては定かでない。ただ、前半の最終決戦に於いて数多くの有名どころパイロットが撃墜されるも、後半では何事も無かったかのように再登場している面々が多数いるので、それを考えると初代ロックオンが あの程度で力尽きるとは到底思えない。

 劇中に於いて初代ロックオンの生死は不明のままだが、CBの中では死亡という扱いになっており、後半ではCBメンバーの夢やら幻覚の中に登場することがある。その際、2代目ロックオンと外見的に区別するためか、片眼を負傷して眼帯を装着した時の姿で登場している。彼がMIAになったことは特にティエリアに大きな影響を与えた。それまでは良く言えば任務に一途、悪く言えば石頭で融通の効かなかったティエリアであるが、初代ロックオンから受けた様々な影響により、徐々にティエリアの人間らしさが開花することになる。


◆2代目ロックオン・ストラトス

 初代ロックオンの双子の弟であるライル・デュランディが担当。後半の第1話にて初登場。設定資料にこそ双子という記述があったものの、テレビ放映されている劇中では特に触れられていなかった人物だったため、何も知らずに彼の初登場を観た人達は色々な意味でビックリしたに違いない。

 物語の前半は画面上に登場していないものの、兄ニールから援助を受けてAEU領内の大商社に勤務していた。が、それは表向きで、裏では(むしろこちらが本業)カタロンに参加していた。後半の第1話にて刹那に呼び出され、音信不通の兄ニールが実はCBに参加し、4年前に戦死(厳密にはMIA)したことを聞く。これにより兄ニールの遺志を継ぐ形でCBに加入し、兄のコードネーム『ロックオン・ストラトス』も引き継ぐ。(恐らくは一卵性の)双子ということで容姿は兄ニールと同じため、CBに加入した直後は初対面のCB参加者達から いちいち驚かれていた。

 容姿こそ兄と瓜二つであるが、語尾の使い方に違いがあったり、タバコを吸うといった差異が見られる。このご時世にタバコをプカプカ吹かす描写は好ましいと言えないような気がするのだが、それはともかく。また、テロを徹底的に憎んだ兄と違い、目的・結果如何によってはテロも やむなし、ともとれるような態度である。このあたり、辿ってきた人生・経験の違いによりもたらされた兄との相違点と思われる。

 CB内で彼は新顔となるため、初代ロックオンと比較すると組織内での発言力は それほど無いように見える。また、後半はティエリアがガンダムマイスターのリーダー的立場になっているため、ロックオンは参謀的な役割を担うことになる。

 CBに身を置く彼であるが、カタロンを抜けた訳ではなく、二足わらじ状態である。カタロンから入ってきた有益情報をCBに提供することもあれば、CBにて入手した情報をカタロンに公表することもしばしば。彼が2つの組織に身を置いており、夫々の情報を流していることがCB内で公式に認められていることなのか、それとも分かっていて黙認されているのか、はたまた本当に誰も気付いていないのかは不明。

 2つの組織に身を置き、現状はCBに身を寄せているものの、気持ちはカタロンに重きを置いているように見受けられる。そのためか、CBの決定事項から距離を置いたり、カタロンを支援するよう進言することもしばしば。また、同じく新参であるアニュー・リターナーに対してアッサリと自分の本名を明かしてしまう(ガンダムマイスターの本名を含む素性はCB内ではレベル7の最高機密扱いになっている)。さしあたりカタロンという会社の正社員ではあるが、CBに派遣社員として赴いているような心境、であろうか。

 天性のものなのか、それともカタロンにて磨かれた技術によるものなのかは不明だが、射撃およびMS操縦技術は一般人のそれを遥かに凌駕する。CBに加入後、短期間の訓練を受けただけで彼の搭乗機であるガンダムケルディムの性能を存分に引き出せめようになり、見事に初陣を飾る。以降も長距離狙撃手として、重要任務を次々とこなしていく。



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