まいけるの独り言 (マニアックな独り言)



機動戦士ガンダム

筆者からの紹介

印象に残った台詞

モビルスーツ ガンダム

主人公 アムロ・レイ

ライバル ジョニー・ライデン



筆者からの紹介
 全てはこの作品から始まった。これを見て育った世代の人々はこの作品以外を決して「ガンダム」として認めない傾向が強い。しかも、その人達の多くはシリーズ化された作品をろくに見ていないくせに知ったような口をきく。困ったものである。

 今でこそシリーズ化された中にあって絶大な人気を誇る初代ガンダムであるが、放送当時は不評で39話で打ち切りになったという事実はあまり知られていない。理由は設定と内容の難しさにあったのではないのだろうか。当時のロボットアニメといえば、宇宙からの侵略者対地球防衛軍という図式が普通であった。が、ガンダムの場合は地球人対地球人、それも「独立戦争」が1つの背景にあり、政治的思惑等も取り入れられていた。当時としては画期的な設定だったと言えば響きが良いかもしれないが、それ故に視聴者側に受け入れられない部分や理解されない部分が多々あったものと思われる。

 では、打ち切りになった作品がどうして今日これだけの人気があるのか。その答えはテレビの外にあった。(株)バンダイが世に送り出したプラモデル、通称「ガンプラ」である。このガンプラの発売と時を合わせるかのようにしてガンダムが再放送され、更に劇場化もされ、一気にその人気に火がついたのである。そういう意味では、富野監督にしてみれば「バンダイ様様」ではないのだろうか。



印象に残った台詞
 「ええいっ、連邦のモビルスーツは化物かっ!」シャアとアムロとの初対決の時にシャアが漏らした台詞。よくよくその言葉の意味を考えると、何とも笑えるものがある。



モビルスーツ ガンダム
 一年戦争当時、ジオン公国のMS兵器に対抗して計画された連邦軍V作戦によって生まれた、当時としては脅威的な性能を持つモビルスーツ。超合金ルナ・チタニウム(後のガンダリウム合金の元となったチタン系合金)製の鎧に覆われ(この装甲も出来る限り外部に情報が露出しないよう、2重3重に関節部などは重ねられている)、同じくルナ・チタニウム製の盾を持ち、驚異的(戦艦の主砲並み)な威力の小型メガ粒子砲(俗称:ビームライフル)を携行する。また、接近戦・白兵戦能力にも優れ、背面に装備されたビームサーベル、またそれを切り替えたビームジャベリン、追加武装のガンダムハンマー・ハイパーハンマー等を操る。他には携行兵器では最大のハイパーバズーカ、また内蔵武器として60mmバルカンがよく使用された。

 V作戦の機体はガンダムに加えガンキャノン、ガンタンクが存在するが、このガンダムが最も機動力があり、また汎用性に優れている。背面バーニアを最大出力で吹かすことによってハイジャンプし、少しの間だが滞空することも可能。携行武器の種類の豊富さは他の連邦MSの追随を許さず、なんと(当時、おおよそ必要とは思えない)大気圏突入能力まで備えている(TV版はビニールのような防熱フィルター、劇場版はシールドから発生する冷却ガスを突入装備として持っていた)とんでもない機体。試作だからなんでも積み込もう、という意図がみられるような・・・。主開発はアムロの父、テム・レイ技術大尉(技術長)が行っていたらしい。製造時の形式番号はガンダーX78。

 サイド7がジオンのザクに攻撃された際、避難途中のアムロ・レイが偶然マニュアルを発見し、それを見ながらはじめて動かした機体。素人の操縦で新兵と軍曹クラスの操るザクを合わせて2機も破壊したことから、その基本レスポンスの高さが伺える。戦いを重ねる度にデータを蓄積して反応があがっていったようだ(教育型タイプ・コンピュータの能力は、当時のジオンは連邦には全くかなわなかったらしい)。ジオンの赤い彗星ことシャア・アズナブルが素人操縦と解っていても勝てなかった事からも(後半はパイロット負けかもしれないが)その高性能さがわかる。

 しかし後半、そんな最新鋭機もアムロの超人的な反応速度(ニュータイプ能力)についには対応しきれなくなる。その後、連邦軍のモスク・ハン博士によって各駆動部にマグネットコーティング処理を施され、一気に機体の反応速度を上げることに成功するのだが、各駆動部がその負荷に耐え切れる保証がない為、結果的にアムロに操縦を萎縮させる結果となってしまった(理論上はアムロの動きを100%追いかける事が可能なのだが…)。

 最終決戦地ア・バオア・クーにおいて、宿敵シャア・アズナブルの操るニュータイプ専用機ジオングと相打ちになり大破、放棄された(しかしコアファイター及びデータは無事連邦技術部に渡されたので、このガンダムが後の連邦軍MS開発に多大な貢献をしたのは確かであろう)。

 ガンダムは一年戦争中実際3機が製作されたが、サイド7がジオンに強襲されたため、1号機(プロトタイプガンダム)が大破、3号機(G-3)が中破してしまう(この3号機は、後にマグネットコーティング実験機としてルナツーで使われた)。アムロがホワイトベースで使用していたのは2号機であるのは有名な話。またアムロのNT能力を100%生かす為NT専用4号機(NT-1アレックス)の開発も行われていた。

 パワーアップパーツにGパーツ(Gファイター)が存在し、ガンダム各部との組み合わせで状況に応じて装備・仕様を変える事が可能となる(劇場版では無かったことにされている。)

 後に一般的となった設定では、ガンダム(とGパーツ)製作が連邦軍V作戦の最終目的で、ガンタンク・ガンキャノンはこのガンダムを作る為のデータ収集のための機体というのが広く普及している。が、白兵戦のガンダム、中距離支援のガンキャノン、長距離砲撃のガンタンクと役割が分担出来るのにそれらが同時製作ではなく順番に試行錯誤で製作されデータ用に作られた、というのは納得がいかないというファンは結構多い。もっとも最近では3機の同時製作というラインに見直されつつあるが(Gパーツ交換の新たなバリエーションや3機の各部が交換出来るという説などが出て来ている)。

 ところでガンダムと言えば、プラモやマンガのリニューアルに次ぐリニューアルにより、数々のデザインが存在する。大河原デザインをアニメに起こし直した「安彦ガンダム」。それをリアルタイプに注意書きやモールドを施した「大河原ガンダムI」。またそのガンダムが1/144HGガンダムにリニューアルされた時書き起こされた「大河原ガンダムII」。さらにカトキハジメによる「カトキガンダム」、1/100MGガンダム用に起こされた「MGガンダム」、他にも「近藤ガンダム」「美樹本ガンダム」「クローバーガンダム(笑)」等、様々なデザインが存在し、それぞれ解釈が異なる(結果、各部の内部図解も違ってくる)。それだけ様々なロボットデザイナーに多大な影響を与えた「元祖リアルロボット」であるのは異論の無いところであろう。

 後継機は量産型RGM-79(ジム)、RX-79(量産ガンダム)などの量産型に加えGPシリーズ、MK-II等を筆頭に、数限りなく、あらゆる時代で製作されている。


主人公 アムロ・レイ
 サイド7の居住区に、連邦のMS開発者である父テムとともに移り住んでいた当時15歳の少年。ホワイトベース入港によって、ジオンのザクが新型兵器破壊のためサイド7に乗り込んできたため、撃退のため仕方なく(かつ偶然発見したマニュアルを見たせいで)、ガンダムに乗り込んだ。そのまま一年戦争終結までガンダムに固定パイロットとして(本人の意向とは関係なく)参加。連邦初のニュータイプ部隊のエースとして活躍した。一年戦争後、『Zガンダム』でエゥーゴに参加するまではニュータイプを恐れた連邦の監視下で7年間冬眠期間にはいる。そしてグリプス戦役で復活、エゥーゴ、カラバに参加する。その後、因縁の男シャア・アズナブルとの決着をつけるため、地球連邦の外部部隊「ロンド・ベル」のエースパイロットとして最前線で戦い続けた。最後は地球に落ちて行こうとするアクシズを、己のニュータイプ能力とサイコフレームの力でもって押し返す。その後消息不明(死んだ、という説と、まだ生きている、という説は今でもファンの間では真っ向からぶつかっている)。 愛機は『機動戦士ガンダム』ではガンダム、『機動戦士Zガンダム』ではディジェ、『逆襲のシャア』ではリ・ガズィ&νガンダム。

 地球連邦軍、いやロボットアニメ史上最強のパイロットといっても過言ではあるまい。将来、ガンダムを上回る性能のロボットが登場したとしても彼を超えるパイロットはまず現れないだろう。シャアのシンボルカラーの赤が連邦の兵士にとって畏怖の対象であったようにガンダムの白がジオン兵の恐怖になっていたであろう事は想像に難くない。特に、ニュータイプに目覚めていく過程の彼は寒気がするほどだ。惜しむらくは『Zガンダム』『逆襲のシャア』と作品を重ねていくに従ってその凄みが薄れていったところ。「往年の…」という形容詞をつけたくなるほど、少々冴えを欠いている。ガンダムと他のMSとの性能差が一年戦争の時ほどないとはいえ神童も二十歳をすぎれば…という感じがして少し寂しい。

 性格的には内向的(当時のアニメファンのよう)な性格で、物凄く落ち込みやすい。『Zガンダム』では初登場で自分を信じれなくなってておまけに人の目を気にしていた。後半からは吹っ切れて立ち直ったようだが。また、シャアの行動を極端に気にする面がある。…やはりララァ=スンの引力か。

 ところで、初代アムロには実は2ヴァージョンあることを忘れてはならない。すなわち、TV版と劇場版である。それぞれ微妙に性格が異なるのだ。それは何と言っても、TV版では終盤のしなくてもいいつじつま合わせにいきなり出てきた「ニュータイプ」コンセプトが、劇場用ではほぼ全編を貫くモチーフとなってしまっているからである。

 初代アムロは、特に『エヴァンゲリオン』のスーパーヒーロー碇シンジ君(彼が内向的だというお話ももはや決まり文句を超えて神話の域に達しており、見直されるべきだとは思うが)の出現以後の現在から顧みると、全くの熱血少年である。おまけにマッチョ。性差別的。フラウ・ボウに対して根拠なく威張ったりして見苦しい。ただ、ほとんどマザコンではないところが救いか。マッチョな空威張りがまだ甘えに転じてはいないという微妙な線で踏みとどまっている。

 その熱血が前半ではしばしば空回りし、自意識過剰と相まってひどく見苦しい有様を晒したところが、彼の性格描写に陰影を与え、ロボットアニメ史上空前のキャラ立ちを産みだしたことはもちろん事実である。しかしだからと言って彼を「内向的」とか「根暗」とか形容するのは当たっていない。むしろガンダムというオモチャを与えられ、自分の能力を過信してはしゃぐあたり、後のカミーユなんかと意外に近い。というか、古典的なスーパーロボット主人公からもそう遠いところにはいない。

 ただ、TVシリーズでは、このアムロのキャラクターの描き方が連続ドラマの中で必ずしも一貫性をもって描き出されてはいなかった。それゆえしばしば「内向的」「根暗」といった決まり文句で片づけられる結果も生じたのだろう。しかしそれ以上に彼の性格についての誤解を振りまくことに貢献したのが、TV版が版権関係のごたごたのせいかなかなかビデオリリースされず、初代ガンダムがもっぱら劇場版で普及しているという事情である。ここではかなり早くからアムロは「ニュータイプ」であり、それゆえに繊細で傷付きやすい、「感受性の強い」少年として描かれる度合が高くなったのではないか。
「アムロ、ガンダム…いきまぁぁぁぁぁす!!」



ライバル ジョニー・ライデン
 テレビ画面には一切登場しない、いわば裏設定にのみ存在する人物。しかし、彼ほど有名な裏設定キャラは他にいないであろう。シャアの異名が『赤い彗星』なのに対し、ライデン少佐の異名は『真紅の稲妻』である。

 U.C.0056年生まれ。旧オーストラリアからサイド3への第1次移民の3世でジオンにおいては珍しいアメリカ系。22歳で高等教育過程修了と同時に国防軍に志願。兵学校を卒業後、キシリア=ザビ少将麾下の突撃機動軍にMSパイロットとして配属された。

 一週間戦争では、曹長としてMS-06CザクII(初期量産型)で出撃。続くルウム戦役で戦艦三隻を撃沈した功績により大尉に昇進し、専用のMS-06FザクIIを受領している。有名な真紅に黒のアクセントの入ったボディカラーと、ユニコーンのパーソナルエンブレムは、このF型から使用した。その後少佐に昇進し、ルナツー宙域を担当する突撃機動軍第8パトロール艦隊“プリムス”のMS戦闘隊長に就任。乗機もMS-06R-2高機動型ザクに乗り換えて高い戦果を挙げ、一躍有名になったという(なお、少佐がR-2型で挙げた戦果は、戦艦2隻、巡洋艦4隻、MS5機であった)。

 終戦間近になると本国の要請により、エース部隊”キマイラ”に転属し、第一中隊長に任命された。その際YMS-14ゲルググ先行試作型を受領。彼は高機動型のB型、中距離支援用のC型の2タイプを乗りこなした。コレヒドール暗礁宙域でのゲルググの慣熟飛行を終えた後、グラナダからア・バオア・クー攻防戦に参戦したが、激戦の中、消息を絶った。その際、戦闘中行方不明として終身中佐に昇進したが、後に軍籍から外されている。

 彼はゲリラ戦を得意とし、連邦軍から恐れられたが06R-2に搭乗していた時期、彼がパーソナルエンブレムのユニコーンをMSの左肘という非常に見えづらい所に書き込んでいたため同じく赤い06(S型)を乗機としていた宇宙攻撃軍のシャア・アズナブル少佐(当時)の機体と誤認されることが多かったともいう。

 厳格な武人肌の人間が多い公国軍にあって珍しく陽気で親しみやすい性格の持ち主で、国民からの人気も高かったと言われている。



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