まいけるの独り言 (マニアックな独り言)


機動戦士ガンダムSEED DESTINY



筆者からの紹介
 前作ガンダムSEEDの終わり方が何とも駆け足だったり中途半端だったため、OVAなり劇場版で続編が出るのではないかという噂が絶えなかったのだが・・・まさかまさかのTV版での続編となった作品。TV化されたガンダムシリーズは数多くあれど その大多数は単発の1年放送で起承転結となっており、時代背景や人物設定・話の設定を受け継いだ純粋なテレビシリーズの続編となるとぉ〜・・・意外にもZZにまで遡ることになる(Vは時代こそ宇宙世紀だったり、主人公がシャアの曾孫だったりしたのだが、話の中身は完全に別物となっていたので、ここでは除外する)。

 ゲームにせよ、映画にせよ、テレビ番組にせよ、続編物となると必ず背負う宿命が『前作との比較』である。一般にゲーム業界では続編物が好意的に受け止められ(と言うより、最近のゲーム市場では続編物以外は当たらないとまで言われている)、映画業界では続編物は第1作と比較すると質が落ちると言われているのに対し、ことガンダムとなると・・・初代支持者層による異常なまでの続編ガンダムアレルギーおよび拒絶反応により、初めのうちは とことん叩かれる傾向にあり、今作も例外ではない。が、多くのガンダムシリーズがそうであったように、きちんと観てくれた人によって その下馬評を完膚無きまでに叩き潰してほしい、というのが私の願いであった。しかし私の願いは通じず。話の中身が破綻していたり、設定が堂々と無視されたり、初代SEEDで不評だった総集編が数多く放送されたり、本編中でも回想場面が多く使われたり(しかも非道い時には初代SEEDの場面にまで遡っての回想)。で、総集編ばっか放送していたから話が先に進まず、予想通り最終回は かなり駆け足状態で中途半端な終わり方をした。で、放送終了3か月後、深夜の時間帯に最終回を描き直した単発スペシャルが放送されるという前代未聞の珍事まで引き起こした。

 前作の放送から1年経っての今作放送であるが、物語の設定では前作から2年経っている。面白いのは、前作では主人公が連邦軍に属してザフト軍と戦ったのに対し(但し後半は連邦軍を脱退して三つ巴状態に)、今作では主人公がザフト軍に属して連邦軍と戦う、という戦局構造である。従来のガンダムシリーズでは名称や組織形態の違いこそあれど、多くの場合 主人公は『連邦軍』に属して敵対勢力と戦う、という構図になっていた。例え連邦軍が腐敗していようと、例え連邦軍で内紛が起ころうとも、例え連邦軍のあり方に疑問を感じようとも、何だかんだ言っても主人公は連邦軍勝利のために貢献していた。が、前作ガンダムSEEDに於いては連邦軍に所属していた主人公がシリーズ初の連邦軍正式脱退を果たして第3勢力に身を投じるという展開になり、そして今作では遂に連邦軍に敵対する正規軍隊に主人公が所属する、という設定が描かれている。今回 登場するザフト軍の新型モビルスーツは誰がどう言い訳をしても初代ガンダムに登場したザクを基調としている機体であり(名前もザクだし)、なぁ〜んか前作で登場した(今作では旧式扱いとなる)ジンの方が ずっと強そうな気がするのだが、ともかく主人公の機体とザクが手を取り合って共闘する、という図式。初代ガンダム信者が観たら どう思うんだべ(^-^;)?

 前作の内容を引き継いでの続編であり、また月日も それほど経っていない設定になっているため、前作で活躍した人物の多くが再登場を果たす。こうなると難しくなってくるのが新主人公と旧主人公との重みの振り分け。

 その成功例はZガンダムにおけるカミーユ・クワトロ・アムロ。初代において主人公αであったアムロは それほど活躍せず、主人公βであったクワトロは名参謀役として随所で重要な役割を担ってきたが、最後は必ず新主人公のカミーユが締めていた。

 逆に失敗例はドラゴンボールの孫悟空と孫悟版。原作者の鳥山明本人が「孫悟空が主人公であり続けるには限界が出てきたために退場してもらうことにした」と言っておきながらも後を引き継いだ孫悟飯は主人公になりきれず、結局 孫悟空が何とも変な方法で生き返らせられてしまった。

 では、今作品においては どうだったかというと・・・かなり異例と言える。というのも、表面的に主人公はシンということになっていたのだが、前半は誰がどう言い訳をしてもアスランが主人公として描かれていたし、シンに至っては台詞すら無い話も いくつか出てきた。中盤になるとアスランが途端に失速し、ようやくシンが主人公らしくなってきたのだが、シンは嫌われ役・憎まれ役・悪役として描かれており、完全な主人公に なりきれていなかった。そして後半は前作の主人公だったキラが今作に於いても主人公の座を獲得した・・・と言うか、今作も最初からキラが主人公だったものの、前半は登場しなかったという理由だけで今回のような設定になったような気もする。実際、最後の2話におけるエンディングテーマで記載されていた声の出演ではキラとアスランが先に出て、シンは その下になっていた。

 また、通常のシリーズであれば単に主人公所属軍vs敵対軍という対決構造なのだが、今回は主人公所属軍(ZAFT)vs敵対軍(連合軍)vs前作主人公所属軍(オーブ)という三つ巴戦局のため、現主人公軍を応援するべきか前作主人公軍を応援するべきかで視聴者の判断も分かれたのではないだろうか(まさか連合を応援していた人は いないよね!?)。

 ただ、上記にも述べたように、今回の主人公達は後半は悪役扱いされることは最初から想定されていたものと思われる。その根拠の1つが『色』。歴代ガンダムシリーズに於いて、主人公が搭乗する艦の色は(多少の例外が あったかもしれないが)必ず『白』が基調となっていた。それに対し、今回の主人公(シン)が乗っていた艦(ミネルバ)の色は灰色。これは明らかに主人公の色とは違う。そして、お約束となっている(?)2号機メカ。シンの2号機メカはデスティニーなのだが、機体の色は灰色が基調となっていたり、顔が いかにも悪役系だったり、そしてデスティニー登場時の音楽が どう考えても悪役系。更には後半のオープニングテーマのタイトルバックに登場するモビルスーツはデスティニーではなくストライクフリーダム。キラ達が主人公であることに気付くまで、この事態を どう解釈して良いのかが分からず、なかなか謎が多すぎた。


 前作を受けての続編、それも ある程度 月日が流れた続編となると、いきなり難しいのが「前作の おさらいを どの程度 描くべきか?」とか「前作と今作とを どうやって結びつけるか?」とか「前作からの時間の流れを いかに手短に表現するか?」といったこと。今作品では前作を観た人が視聴してくれている、という思い切った大前提のもと、前作の おさらいは無かったのだが、これは これで良かったように思える。前作との結びつきに関しては 初っぱなのオーブ連合国に於ける戦闘場面に圧縮されており、短時間で充分に説得力のある描き方だったように感じた。それにしてもオーブでの戦闘裏で あのような物語が展開していたとは(^-^;)。2年間の時間の流れを いかにして描くかに関しては、前作で登場したアスランとカガリを利用して それとなくサラリと描けていた、そんな気がする。が、前作同様、今作も総集編的な話が やったら多く、更には その おさらい内容が前作の話にまで遡っており、視聴者の顰蹙を買うことも しばしばであった。

 これだけ長いシリーズであるガンダム。続編を作るにあたって どうしても怖いのが、何を やるにしても過去作品の二番煎じになってしまうのではないか、ということ。25年間の間に様々な案が出し尽くされた感があり、全く新しい物を考え出すことは困難になってしまう。そのため、制作者側が全く意図していなかったとしても観る側からしてみると「ここは あの作品の この場面のパクリだ!」と捉えられてしまうかもしれないという危険性を含んでいる。そんな中、知ってて敢えて やったと思われるのが第1話の(主人公の立場から見れば)敵軍パイロットによる新型機強奪という、前作と全く同じ設定。これは どうしようもなくなって開き直ったバカが作った脚本なのか、それとも敢えて危険を承知の上で この領域に踏み込むも そこには緻密な仕掛けが含まれているのか、どちらかでしかないと思いながら観ていた私。結果は物の見事に後者であった。確かに敵軍による新型機強奪という外枠設定は前作と全く同じであったのだが、中身は似て非なる物という言葉の 手本であった。

 更に、過去の設定に対して正面から喧嘩をふっかけている(?)と思われるのが主人公と敵パイロットとの恋愛。ガンダムシリーズに於いて、対立する軍隊をまたいでの恋愛やら家族愛というものは決して珍しいものではないのだが、今回の恋愛はど〜もZガンダムにおけるカミーユとフォウのような匂いがプンプン漂ってくるのである。何事にあっても、例えそれがパクリであったとしても、本物を越えればそれが しっかりとした独立体として認められる訳であるから、そうなってくれることを願ってやまないのである。この2人が絡む場面は初代オープニングの中で既に描かれており、第1話において数秒だけの初遭遇があったのだが、正式な形で触れ合うことになったのは第20話から。かなり じらしの効いた演出である。

 そして! 「ザクとは違うんだよ、ザクとはっ!」やら「ヂェットストリームアタック!」という台詞。ザクだけでなく、グフやドムという名前のモビルスーツまでもが登場した今作品であるが、まさか正面から堂々と こんな台詞が使われることになるとは思ってもおらず。この台詞が出てきた瞬間、思わず吹き出してしまったり、或いは「あ〜っ、この台詞は!」と思った視聴者が沢山いたことと思われる。が、悲しいかな このシリーズにあって下手に機体の自慢をした人って必ず撃墜されてしまう運命に ある訳でありまして。その直後にグフのパイロットであるハイネは かなり呆気なく撃墜されてしまう。彼、私と同じゲルマン系だったから気に入っていたのに・・・ρ(-ω-)。前作と今作の初代オープニングテーマ曲を担当しているTMレボリューションこと西川貴教氏が本編中で声優を担当したキャラクターは2人とも(前作のミゲル、今作のハイネ)登場早々、たいして活躍できないまま呆気なく撃墜されてしまっており・・・もしも続編が出たら、まぁ〜た撃墜され役を担当するんだべか???

 本編とは直接関係ないのだが、この作品がスーパーロボット大戦シリーズにて登場した場合、どうなるのか興味津々。一応主人公となっているシンは連合側から見れば敵軍だし、後半は悪役になるしということで、スーパーロボット大戦の主人公所属軍に入ってくる余地が無さそうに見える。逆にオーブ軍は どう考えても正義の味方状態なので、スーパーロボット大戦の主人公軍に加わるとするならオーブ軍しか考えられず(まさか連合の連中が加わるとも思えず)。オーブ軍とザフトがゲーム中で仲良しこよしになれるとは到底思えず。さて、バンプレストの開発陣、どうします!?



印象に残った台詞
「何で こんなことを・・・! また戦争がしたいのか、あんた達は!?」
 第1話、ザクに乗り込んだアスランが危機に瀕した際、これみよがしにカック良く登場したシンの台詞。確かに彼の言っていることは正しいのだが、戦争が始まらないと物語が進まないのよね(^-^;)。



モビルスーツ インパルス
 ユニウス条約の締結後に開発されたザフト軍のGUNDAM-OS搭載型最新モビルスーツ5機のうち、最初に完成した機体。アーモリーワンにおいて機体強奪された3機(カオス・ガイア・アビス)よりも早い段階に完成し、戦艦ミネルバに実戦配備されていたため、強奪から逃れることができた。

 条約により核エンジンの使用が禁止された為、従来の電池の他に新たにデュートリオンビーム送電システムを採用している。これは遠隔地からワイヤレスでのエネルギーの供給を可能とする機構である。電池切れを起こした場合は母艦からエネルギーを放出してもらうことにより、一瞬で充電が完了する。これによって母艦が存在する限りエネルギー切れが(基本的にではあるが)無くなった。

 外見はもとより、上半身・コアスプランダー(機体には『CORE SPLENDOR 01』と記載されていたので、2号機も存在か? と思ったのだが、結局2号機と明記されたものは登場せず)・下半身による分離・合体機能を有するという点に於いてOVA版の0083に登場したガンダムGP01-Fbを彷彿させる機体である。また、戦局に合わせて3種類の装備を使い分けるという点は前作のストライクを彷彿させる。今回は 御丁寧にも これら3種類の装備によって機体のフェイズシフトの色合いも変わるという、何ともウルトラマ○ティガな機体。前作ストライクをプラモデル化する際、本体は1機だけで、あとは装備だけ交換すれば良かったのに対し、インパルスの場合は本体の色が変わってしまうため、本体も3機 用意しなければならない。

 3種類の装備は母艦で換装を行う他にも戦闘機が これを運び、戦場にて換装することも可能(本編では圧倒的に後者が多かった)。前作においてはスカイグラスパーという戦闘機がストライクの装備を装着して これを運んだり、戦闘機の武器として使っていたのに対し、今作品では装備その物がシルエットグライダー(戦闘機)として単独飛行が可能。但し外付けの操縦席のような格好で小型戦闘機と結合する必要がある。この部分はZガンダムに登場したGディフェンサー(ガンダムMk-IIと合体することによってスーパーガンダムになる)と同じ設定・・・なのかな?

 今作の前半に於いては(仮)主人公のシンが搭乗していたのだが、シリーズお約束(?)となっている2号機メカ(デスティニー)登場により、後半はルナマリアが搭乗することになる。

 尚、前作および今作においても「ガンダム」という名称はモビルスーツの名前ではなく、モビルスーツに搭載されているOSの頭文字を取ったものである。現代で言うなら『Windows』とか『Solaris 』等に相当する。前作に於いては
 General
 Unilateral
 Neuro-link
 Dispersive
 Autonomous
 Maneuver
の頭文字を取って『GUNDAM』だったのに対し(意味は さしあたり『単方向分散型神経接続方式汎用自動演習合成システム』といったところ)、今作では頭文字こそ同じであれ、その綴りは
 Generation
 Unsubdued
 Nuclear
 Drive
 Assault
 Module
となっている(意味は さしあたり『次世代非核抑制駆動攻撃兵器』ぐらいだべか?)。そのため、「インパルスガンダム」という呼称はCMやプラモデルの中でのみ使われ、基本的に本編の中で用いられることは無い(これは他のGUNDAM-OS搭載型機体にも同じ事が言える)。が、第1話において連邦側に奪取された機体を見たカガリが「あれはガンダム!」って驚いていたのでぇ〜・・・お〜い、この作品の設定、きちんとしてくれよ〜(-。-;)。戦闘機を見たら普通「あれはF-15だ!」とか「これはF-117だ!」って言うのが普通であって、誰も戦闘機を見て「あれはT-CAS(空中衝突防止装置用OS)だ!」って呼んだりしないでしょ!? まぁ〜、ともかく、装備は以下の通りとなっている。尚、出力の関係上から複数の装備を同時に使うことは不可能となっている。

●ノーマル  (登場話数:18話) 
 オプションパーツを装備していない状態。前作のストライクと大きく違うところは、ビームライフルと盾がノーマル時の基本装備になっている、ということ。他には腰にナイフ(M-71AAKフォールディングレーザー対装甲ナイフ)や胸部にバルカン砲(MMI-GAU25A 20ミリCIWS)を装備している。オプションパーツを換装することによって あらゆる戦局に対応する、という機体の基本理念が前提となっているインパルスにおいて、ノーマルの状態で出撃することは稀である。が、モビルスーツが通ることのできない小さな通路を分離状態で移動して連邦軍基地を攻撃した際、通路口径の制限によりオプションパーツを運ばず、ノーマル状態で戦闘を行うことがあった。

●フォースインパルス  
(登場話数:2,3,5,6,7,12,16,22,23,24,25,26,28,30,31,32,33,34,38,43,49,50,F+) 
※赤文字はルナマリア搭乗
 インパルスがフォースシルエット(シルエットグライダー1号機)を装着した状態。前作のエールストライクに該当する装備。この装備状態の際、胸部のフェイズシフトの色は青になる(ちなみにウルトラマ○ティガの場合、青は素早さ重視時の色)。ビームライフル(MA-BAR72)と盾(MMI-RG59V)がノーマル時の基本装備となっているインパルスにあって、フォースシルエットを装着することによって追加される武器は通常のビームサーベル(MA-M941ヴァジュラ)のみである。ビームライフルによる中距離攻撃、接近戦闘(利用武器は各形態により異なる)、盾による防御は3形態共通なのに対し、フォースシルエットにしか できないことは大気圏内での飛行。今作は他シリーズと比較すると大気圏内(地球上)での話が長く続いたため圧倒的にフォースインパルスの登場回数が多かった。試しに3装備の登場回数を数えてみたところぉ〜・・・予想通りフォースインパルスが断トツで1位。そんなことなら、オプション装備設定にする必要が無いぢゃん! 3種類の装備でプラモデルを発売して、売り上げを伸ばそうという魂胆が見え見えである。

●ソードインパルス  
(登場話数:1,2,12,28,38話) ※赤文字はルナマリア搭乗
 インパルスがシルエットグライダー2号機を装着した状態。3装備形態のうち、唯一 前作と名称を同じくしており、まさに前作のソードストライクに該当する。武器の名称こそ違えど前作と同じく対戦艦用の大型剣「エクスカリバー」を装備しているのが最大の特徴であり、栄えある第1話では意外にも(?)フォースインパルスではなく、この装備で初登場を果たす。この他にRQM60フラッシュエッジビームブーメランを装備しており、これは大気圏内に於いては翼の役割を持たせることが可能。この装備状態の際、胸部のフェイズシフトの色は赤になる(ちなみにウルトラ○ンティガの場合、赤は怪力重視時の色)。前作ソードストライクと大きく異なる点が3つある。

 1つ目の違いは この大型剣が二刀流である、ということ。恐らく設定的にはデュートリオンビーム送電システムにより燃料切れの心配が無くなったので、燃料消耗の激しい武器であってもジャンジャン使えるようになったから、といった線であろうが、本音的には前作では印象の薄かった装備形態であったことから、少しでも派手さを出そうという見た目の演出的な要素が大きいものと推測する。ちなみにこのエクスカリバー、縦に2本繋げることが可能。通常のビームサーベルであればドラグナー1のように2本繋げてヘリコプターのようにブンブン回すことによって それなりに意味を発揮するのだろうが、このエクスカリバーって剣の構造上、2本を繋げることによって どれだけの意味を成すのか、結構疑問だったりする(^-^;)。実際、初登場の際は2本を繋げて颯爽と登場したのに、戦闘突入したら すぐさま切り離してしまったしρ(-ω-)。
 尚、エクスカリバーの先端部分はビームではなく普通の金属になっているため、フェイズ装甲を貫くことは できない・・・はずなのだが、どういう訳か第34話に於いてはエクスカリバーの先端を使ってフェイズ装甲モビルスーツを串刺しにするという、堂々たる設定無視が行われている。それ以前に、インパルスは出力の関係上から複数のシルエット装備を同時に使うことは不可能なのに、どういう訳かフォースシルエットを装備したままエクスカリバーを使っている。スタッフ、かなりアホや・・・(-。-;)。また、エクスカリバーのエネルギーはインパルス本体から供給されるため、他の機体が用いることはできないのだが、第38話に於いてはレヂェンドがエクスカリバーを用いてデストロイを撃破している。これは設定無視なのか、レヂェンドがエクスカリバーを使えるような設計にされていたのか、判断に迷・・・わねぇ〜よ(`m´#)!!

 2つ目の違いは この装備状況下に於いてもビームライフルを装備できるということ。これにより接近戦だけに限らず、ある程度の中距離戦にも対応することができる。

 3つ目の違いは標準盾を装備できる、ということ。ソードストライクに於いては それっぽい物を装備して、時たま それを使って相手の攻撃を防ぐこともあったのだが、インパルスの場合は純正の(?)盾。但し、接近戦の際に動きの妨げにならないようにという配慮と、ビームサーベルによる重い攻撃を受け止めることを考慮してか、このソードインパルスの状態に於いて盾は小型化・二重構造化されている。

 第1話の初登場時が典型例となっているように、強力な飛び道具が使えないコロニー内部や狭い場所での戦いの際に真価を発揮する装備である。が、第2話では 起きてはならないことが2つも起きてしまっている。1つはエクスカリバーが敵機の盾で止められてしまったということ。これではフォースインパルスの通常ビームサーベルと同じ破壊力ということになり、エクスカリバーをあれだけ大型化・大出力化させた意味が全く無いことになってしまう。もう1つは『ポキッ』。オイオイ、接近戦に特化したはずの剣が いとも簡単に折れてしまわないでよね・・・ρ(-ω-)。しかも、別段 物凄い攻撃を受けて折れたという様子ではなかったし・・・。で、その直後にフォースインパルスに換装したら敵が思いっ切りビックリした訳でありまして・・・所詮ソードインパルスはフォースインパルスのお膳立てでしかなかった、ということか・・・(-_-#)。これでは後半の出撃装備は全部フォースインパルスになってしまい、ソードインパルスは結局 地味な存在でしかありませんでした、といった前作のような悲劇(?)が繰り返されるのではないかと、ヤキモキしていた私。

 幸か不幸か、通常戦闘に於いては その予想は現実となってしまった(-_-)。が、対艦隊戦となると無類の強さを発揮。戦艦をバッサバッサと切りまくる。その場面に於いてシンは必ず種割れを起こした状態(マッカーサーモード)になっており、結構プッツンきていたり、また演出的にも燃える街を歩くゴジラのような怖い描かれ方をしており、その赤いPS装甲は敵の返り血を浴びた姿にも見えてしまう。


●ブラストインパルス  
(登場話数:4,5,27,28,45,話) ※赤文字はルナマリア搭乗
 インパルスがシルエットグライダー3号機を装着した状態。前作のランチャーストライクに該当する装備。この装備状態の際、胸部のフェイズシフトの色は黒になる(ちなみにウルト○マンティガは黒くならない)。前作ランチャーストライクと異なる点は以下の4つ。

 1つ目の違いはソードインパルスの場合と同様、前作ランチャーストライクの主砲(アグニ)は1門だったのに対し、今回ブラストインパルスの主砲(M2000Fケルベロス)は2門になっているという点。前作ランチャーストライクの場合は主砲の燃料消費がバカみたいに激しく、すぐ燃料切れを起こしてしまうために見せ場が あまり無く、逆に やられ役が多かったり見た目その物が地味だったりと、折角の3種類の武器換装設定が生き埋めにされていた。それに対し今作のブラストインパルスは主砲が2文になったことによって見た目の派手さが格段に上がり、燃料も ほぼ無制限ということで主砲をバカスカ打ちまくりである。他にもGMF39四連装ミサイルランチャーやMMI-M16XE2デリュージー超高初速レール砲が装備されており、遠距離戦・火力戦となったら これにお任せと言いたくなるぐらいの重装備である。

 2つ目は この装備状態においても標準のビームライフルと盾を使用できる、ということ。これにより、前作ランチャーストライクが接近戦に対して極端に弱かったという弱点を ある程度 改善できている。盾が小型・二重構造状態になっている点に関しては理由が不明。

 3つ目は主砲の破壊力。前作ランチャーストライクではビームライフルに毛が生えた程度という印象しかなかったのだが、今回は かなり凄いことになっている。この主砲は構造や破壊力から察するに、ランチャーストライクの主砲と言うよりは むしろF-91のヴェスバーキャノンに近い武器のような気がする。

 そして4つ目は この状態独自の近接戦闘用装備であるMA-80デファイアント・ビームジャベリンを有している、ということである。前半戦のヤマ場となった第28話に於いては この装備を用いてアビス撃破という戦績を挙げる(逆に、主砲ケルベロスは破壊力の割には これといった戦果に繋がっていない)。

 このように数々の利点を持つブラストインパルスであるが、それでも やっぱり大半はフォースインパルスに見せ場を持って行かれるのではないかという恐怖心(?)が付きまとった。だって、初代OPでもCMでもプラモデルでも、あくまでフォースインパルスが標準装備であるかのような描かれ方をしていて、更に2代目OPではフォースインパルスしか描かれていない訳だからね・・・ρ(-ω-)。そして その不安は的中した。


 尚、前作のストライクは各種装備が それ独自で電池を搭載していたので、換装することにより本体の充電池が満タンに回復した。それに対し今回のインパルスの場合、各種装備に独自の電池が搭載されていないため、いくら換装してもインパルス本体が母艦から送電を受けられない状態で電池切れを起こしたらハイそれまでよ、である。

 額には『X56S SEI』と記載されており、『X56S』は この機体の型番なのだが、困るのが『SEI』。独逸語では『存在』を意味し、伊太利亜語だと『6』となり、葡萄牙(ポルトガル)語に至っては『私は悟っている』という意味となってしまい、ここでの『SEI』が何語なのか、判断に困ってしまうのである(>_<)。ただ、カオスの額には『QUATTRO』、つまり伊太利亜語で『4』という意味が書かれているのでぇ〜・・・インパルスの額に書かれている『SEI』は同じく伊太利亜語で意味は『6』であると思われる(ちなみに前作の2号機メカであるフリーダムの額には『DIECI』と書かれており、これは伊太利亜語で『10』を意味し、これは機体番号X-10Aから取っているものと思われる)。今回、前半に於いて登場するGUNDAM-OS搭載の機体は5機。それなのに数字は少なくとも6までが振り分けられている。ということは・・・これまた少なくとも1機は隠し機体が存在する、ということだべか!? それとも ただ単に機体コード番号の下1ケタを綴っている、というだけなんだべか!?



モビルスーツ インフィニットヂャスティス

 エターナル艦内にて極秘裏に開発が進められていた5機体のうちの1つ。外見からも名前からも分かるように、前作に登場したヂャスティスの後継機であり、本作後半に於けるアスランの搭乗機である。

 発表当初の名前はナイトヂャスティス。この『ナイト』の部分が『Night(夜)』なのか『Knight(騎士)』なのかは不明・・・とゆ〜か、まさか『夜の正義』な訳ないだろうから『正義の騎士』だったのかな。個人的には こっちの方が好きな名前だった。が、兄弟機の名前が『スーパーフリーダム』というセンスも団扇(うちわ)も無い名前のためにファンから大不評で、そちらの名前変更に巻き込まれる形で こちらの機体もインフィニットヂャスティス(不滅の正義)に名前変更させられたのは有名な話。しかも、昔の名前は公式ホームペーヂにデカデカと書かれていたくせして、後日に そのホームペーヂで「1部情報機関に別名が書かれておりましたが、こちらが正式名称です」って書かれていたのには唖然。オイオイ、1部情報機関って公式ホームペーヂそのものやんけ(`m´#)!!

 また、名前といえば、実は この『インフィニットヂャスティス』という名前は本編中で ただの1度も呼ばれたことが無い。兄弟機のストライクフリーダムは初登場時にキラが1回、ラクスが1回『ストラスクフリーダム』と呼称し、その後は単に『フリーダム』とだけ呼ばれるようになったのに対し、インフィニットヂャスティスに関しては最初から最後まで単に『ヂャスティス』としか呼ばれなかった。また、ストライクフリーダムは外見的に初代フリーダムとはハッキリと区別できたのに対し、インフィニットヂャスティスと初代ヂャスティスってパッと見ただけでは どっちが どっちか一瞬で区別しにくい。そのため、プラモデルや設定情報を一切見ず、テレビで観た情報しか知らない人は この機体がインフィニットヂャスティスではなく、単に初代ヂャスティスの2号機と思っていた人が多数いた。兄弟機のストライクフリーダムと比較すると、何とも可哀想な機体である。

 そんなインフィニットヂャスティスの初登場は全50話中の第42話と、かなり遅い。その時のパイロットは何とラクス!! これには度肝を抜かれたのだが、単に乗っていただけだったらしく(^-^;)。すぐさまアスランが乗り換えることとなった。当時重傷だったアスランが体を押して乗り込み、初めて操縦した この機体を用いてシンが搭乗するデスティニーをアッサリと戦闘不能に追い込む。このあたり、アスランの腕というものもあるのだろうが、機体の潜在能力に起因するものも大きかったと思われる。

 それまではオープニングテーマの描写や本編の内容でキラvsシン、(ストライク)フリーダムvsデスティニーという構図に目が行きがちだったのだが、インフィニットヂャスティスの登場により その構図が一変。ストライクフリーダムvsレヂェンド、そしてインフィニットヂャスティスvsデスティニーの対決構図へと移行する。

 初代ヂャスティスは初代フリーダムと比較すると、どうしても地味な印象しか なかったのだが、今回のインフィニットヂャスティスはストライクフリーダムと比較するとぉ〜・・・やっぱり地味(^-^;)。ストライクフリーダムは関節が金色に輝いていたり、お腹からメガ粒子砲(正式名は違うかも)をカッ飛ばしたり、フィン・ファンネルをビュンビュン飛ばしまくっているのに対し、インフィニットヂャスティスは・・・関節が銀色言われても、見た目てきな印象は薄いし。特徴的な武器はビームブーメラン(正式名は違うかも)に、足から生えてくるビームサーベル、それに背中に搭載した飛行ユニットのファトゥーム01から発射されるビーム砲(例によって例の如く正式名は違うかも)という、誰がどう言い訳をしても地味な武器ばっかり。更には金ピカのモビルスーツアカツキやドムトルーパーの登場により、ますます地味さばかりが目立ってしまった可哀想な機体。

 が、しかぁ〜し! 最終決戦に於いては怒濤の大活躍を見せる。まずは地味な印象でしかなかった足から生えるビームサーベルを駆使してインパルスとデスティニーをアッサリと戦闘不能に追い込む。この番組が始まった当初、シンが操るデスティニーとの最終決着をつけるのがアスランの操るインフィニットヂャスティスであるということを予想できた人は何人いただろうか? で、その後、1年間 不沈艦の座を守り続けてきたミネルバを航行不能に追い込む。その際に利用した武器が・・・な、な、何と火の鳥!・・・と言うか、ビームコーティングされたファトゥーム01。こんなのに体当たりされた日にゃ、ミネルバも白旗だぁ〜ね。んで、巨大破壊施設レクイエムも(アカツキとの共同作業ではあったが)このファトゥーム01を用いて破壊する。最終決戦だけを観たらストライクフリーダムよりも活躍していたことになる。・・・のかな!?



(前半の)主人公 アスラン・ザラ
 前作では2人いた主人公のうちの1人(但し、第1主人公ではなく、第2主人公)。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後オーブに亡命し、独立を取り戻し代表首長となったカガリをサポートしている。デュランダルとの極秘会談に臨んだ彼女のガードとしてアーモリーワンに随行していた。公には現在『アレックス・ディノ』という別名を名乗っている。が、カガリが うっかりザフト トップガンの前で「アスラン!」って言ってしまったため、第2話にして既に正体バレバレである(^_-)。
 ともかく、この設定からしても、偽名を名乗っていることからして、そして何より あのサングラスからして、誰が どう言い訳してもZガンダムにおけるクワトロ・バジーナそのものである。公私共にカガリを守護するその姿もまたミネバ・ザビに仕えるクワトロ・バジーナの姿に重なるものがある。
 前作からの再登場人物が数多くいる中、第1話から最前線で活躍したり(逆に真の主人公であるはずのシンは ほとんど出番ナシ)、露出回数が多かったり、明らかに前作より格好良くなっていたり、乗る機体もザク系ではなく 一連のGUNDAM-OS搭載機体だったりと、他の再登場人物とは明らかに扱いが違っており、まさにクワトロ・バジーナそのもの。本編終了後に劇場版で「逆襲のアスラン」が制作されれば もう完璧(^-^;)。
 前半は彼が第1主人公として描かれており、誰よりも大活躍したのだが(新主人公であるはずのシンは台詞すら無いことも しばしば)、中盤に入ると途端に失速。数々の女性陣に色々と振り回されたり、ザフト・連合・アークエンヂェル(はぐれオーブ)との三つ巴による戦火の中、自分が何をするべきなのかが分からなくなり、迷いを抱え続けることになる。また、ミーア、ルナマリア、メイリン、カガリといった女性陣に色々と振り回され、悩み続ける(?)彼。歴戦のパイロットであるアスランはモビルスーツの扱いは お手の物なのに対し、女性の扱いに関しては まだまだ新米兵のようである(!?)。
 が、後半に入りラクス・クラインの導きにより見事に復活。新たに託されたインフィニットヂャスティスを駆使し、デスティニー、インパルス、ミネルバ、レクイエムを次々と撃破する。
 今作でも前作同様に桃色の機体に乗っている訳であるがぁ〜・・・前作では乗った機体を2機とも自爆させたことで一躍 名を轟かせた(?)彼、今作でも やっぱり何だかんだで自爆させるんだべか? と思っていたら、今作では第28話に於いてキラのフリーダムによって まさに五右衛門の斬鉄剣の如く完膚無きまでに切り刻まれる。また、レクイエム破壊の際にインフィニットヂャスティスを核自爆させるのかと思いきや そういったことは無く。結局、今作に於いて自爆は無かった。


名脇役(?) ギルバート・デュランダル
 ユニウス条約(停戦条約)締結後に解散した臨時評議会の後を受けて最高評議会議長に就任。亡きシーゲル・クラインの思想を踏襲しナチュラルとの融和の道を図る。一般市民からの信頼も厚い。
 見た目ウンヌンよりも、設定ウンヌンよりも、何よりも担当声優がクワトロ・バジーナ役でお馴染みの池田秀一氏であるということが嬉しい私(^o^)。やっぱりガンダムシリーズを観ている際に彼の声を聞くと安心するのである(^-^;)。ただ、彼の声って良い意味でも悪い意味でもクワトロ・バジーナという印象が強いため、ギルバートという人物に対して どうしてもそれと同様の見かたをしてしまう私。今のところイイ人っぽく見えるんだけど、裏で何を企んでいるのか、物凄ぉ〜く怪しく感じるのは私だけではないはず!・・・と思っていたのだが、やはり色々と やってくれました このオッサン。
 自分にとって用済みになった人や物、自分にとって少しでも気に入らない展開になると 明らさまにスネて片っ端から消そうとする、とても悪い人である。ラクス暗殺を企てたり、そのラクスの偽物を用意して散々利用した挙げ句に用が済んだら平気でポイ捨てする。無差別殺戮兵器だと非難した連合のレクイエムだが、それを入手したら途端に玩具のように使い始めた。オーブ軍を撃破するために平気で味方諸共巻き込んでネオヂェネシカスを発射させた(しかも この時、オーブ軍は全て回避したため、撃破されたのはザフト軍のみ)。見た目はイイ人っぽく見えるのだが、歴代シリーズに於いて1・2位を争う極悪人かもしれない(^-^;)。
 また、声の主が同じためかどうかは不明だが、女癖の悪さもクワトロ・バジーナと同じ。戦闘中にタリア艦長とベッドの中でドッグファイト(!?)するあたり、羨ま・・・もとい、非常に けしからんのか、なかなかの大物ぶり発揮なのか、そのあたり判断に迷うところである。



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